ハマス指導者の息子殺害、ネタニヤフ首相への事前相談なし=報道

[エルサレム 11日 ロイター] - パレスチナのイスラム組織ハマスの指導者ハニヤ氏の息子3人がイスラエルのガザ空爆で死亡したことについて、イスラエルのメディアは11日、上級司令官やネタニヤフ首相など政治指導者への事前の相談なく攻撃が行われたと報じた。

国内メディア「ワラ」がイスラエル政府高官の話として伝えたところによると、ネタニヤフ首相とガラント国防相は攻撃について事前に知らされていなかった。

攻撃はイスラエル軍とシンベト(イスラエル総保安庁)が協力して実施。死亡した3人は戦闘員だったため、攻撃対象となり、ハニヤ氏の息子という理由で殺害されたわけではないとしている。

イスラエル軍はハニヤ氏の孫4人もこの攻撃で死亡したとの報道についてコメントを控えている。

ハニヤ氏の親族が殺害されたことで、イスラエルとハマスの休戦交渉が複雑さを増す可能性がある。

ハニヤ氏はアルジャジーラテレビに対し「われわれの要求は明確かつ具体的であり、それについて譲歩するつもりはない。交渉のヤマ場でハマスが反応を示す前に私の息子らを標的にすることで、ハマスに立場を変えさせると敵が考えているとしたら、それは妄想だ」と述べた。

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