神奈川警察署管内 追突事故が増加中 15日まで交通安全運動 横浜市神奈川区

神奈川警察署管内で3月以降、追突事故が増えている。4月6日から15日までは春の全国交通安全運動が行われており、同署ではドライバーに安全運転を喚起するとともに、歩行者にも車両への注意を呼び掛けている。

同署によると、今年に入り3月末までに区内で発生した交通事故は88件。前年同時期と比べて7件増えている。中でも追突事故は3月だけで10件起きており、事故全体の約2割を占めている。交通課の担当者によればこの時期は路上の桜などに気を取られた脇見運転や、春休みで普段運転しない人による事故が多くなると指摘する。

また、昨年1年間に区内で発生した交通人身事故件数は328件。前年よりも35件減少し、死者・負傷者共に前年よりも少ない。類型別にみていくと、追突や右左折時の巻き込み事故の割合が多い。特に大通りから小道に入るときの事故が多いという。

同署では「ドライバーが注意して安全運転を心がけるのは当然という前提の上で、歩行者も車が来るかもしれないという意識を持って行動してほしい」としている。

各団体が呼びかけ

春の全国交通安全運動に合わせて、開始前日の4月5日には東神奈川駅のペデストリアンデッキで街頭キャンペーンが行われた。

区役所や安全運転管理者会、神奈川地域交通安全運動推進協議会、自動車整備振興協会横浜支部ら区内の交通安全各団体が参加。夜道で光る反射材や、安全運転を呼び掛けるチラシなどを道行く人に配布した。また、小学校の入学式が実施された8日にも神奈川小学校や幸ケ谷小学校の正門付近で、同団体らによる新入学児童の見守り活動が行われた。

交通安全協会会員らが啓発物品を配布した=4月5日

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