10日、JR可部線で列車が男性と接触し、男性が死亡する事故がありました。背景には、踏切ではない場所がいわゆる「生活道」として利用されていたことがありそうです。
10日午前8時20分ごろ、JR可部線の七軒茶屋駅から梅林駅に向かう線路内で、列車が男性と接触し、アルバイト運転手の男性が死亡する事故がありました。
現場は線路と生活道の間の柵がない場所で、警察は男性が踏切ではない場所で線路を横断していたとみて調べています。
米田健太郎 記者
「事故の現場は、視界がせまく感じます。また、柵がなく反対側までは簡単に行き来ができます」
周辺の住民によると、ここは普段から生活道となっていて、線路を渡る人が少なくないといいます。
米田健太郎 記者
「事故が発生した時間帯です。先ほどから、あちらの線路を何人かが渡っていくところが見られました。線路の幅も2~3メートルしかありません。反対側には、バス停やセブンイレブンなどがあります」
近所の人
「通られる方、よく見ますけどね」
「買い物に行く場合と、通勤する人がバス停に行って、バスに乗って通勤する人が多い」
取材中、実際に線路を渡る人たちに遭遇しました。
線路を横断した人
「毎日、利用していますね。踏切がちょっと遠いじゃない。便利だよね」
米田健太郎 記者
「実際に反対側まで行ってみます。5分かかりました」
JR西日本は、「踏切ではない場所で線路を渡らないでほしい」と呼びかけています。
今回の現場のように踏切ではないのに線路が横断されている、また横断されている形跡がある場所は通称「勝手踏切」と言われています。住民のみなさんは全く悪気はないのかもしれませんが、法律に違反する可能性がありますし、なによりも命に関わることなので渡らないようにしてほしいです。