原発事故「国の責任認めず」福島県いわき市民の集団訴訟で上告棄却 最高裁

原発事故をめぐり、福島県いわき市の住民が国と東京電力を訴えた裁判で、最高裁は住民側の上告を退けました。

この裁判は、原発事故で精神的苦痛を受けたとして、いわき市の住民1400人あまりが国と東電に損害賠償を求めていたものです。1審では国と東電双方の責任が認められましたが、2審の仙台高裁は去年3月、国の責任を認めませんでした。

この判決を不服として、住民側が上告していましたが、最高裁は10日付けで上告を退け、2審判決が確定しました。

原発事故の集団訴訟では、最高裁がおととし6月、先行する「生業訴訟」などで国の責任を認めない判断を示しています。これ以降、国を相手取った集団訴訟で初めての上告でしたが、受理されませんでした。

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