14年ぶり「大堀相馬焼」の登り窯に火 原発事故で避難 福島・浪江町

原発事故により、すべての窯元が避難した福島県浪江町の大堀地区で、震災後初めて「大堀相馬焼」の登り窯に火が入りました。

大堀相馬焼協同組合・半谷貞辰理事長「14年ぶりに登り窯に火が入るという喜びですね」

窯の中で燃え盛る炎。14年ぶりの火です。浪江町の伝統工芸品「大堀相馬焼」の物産館に去年作られた登り窯に、震災後初めて火が入りました。

窯に入れられたのは町民が作った作品で、11日から3日間、夜通し焼き続けます。震災前、20軒あまりの窯元がありましたが、現在避難先で再開したのは、半分程度です。

半谷理事長「登り窯に火が入るというのは避難した時には想像ができなかったことでしたので、今14年過ぎて火が入るということは喜ばしいと感じています」

窯焼きした作品は、5月の「登り窯まつり」で展示される予定です。

半谷理事長「子どもたちから大人まで、大勢の人に大堀の地に来てもらって、ここから大堀が再生していくという姿が見てもらえたらありがたいですね」

「登り窯まつり」は、5月3日から5日まで「陶芸の杜おおぼり」で開かれます。

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