「阿波さつき」の名で初出荷 県が養殖実証実験中の県産サツキマス【徳島】

徳島県が2年前から養殖の実証試験をおこなっている県産サツキマス「阿波さつき」が4月11日、出荷されました。「阿波さつき」の名称での出荷は初めてです。

「阿波さつき」は、川魚のアメゴが海に下り、サーモンの一種であるサツキマスに成長する過程を養殖の技術で再現したもので、2年前から徳島県が、県産ブランドとして売り出すべく、実証試験を行っています。

2024年4月、ブランド名が公募によって「阿波さつき」に決まり、4月11日、海陽町の養殖場で今年の出荷分の初水揚げが行われました。

初日の11日は、浅川港の沖合約1キロの養殖場で、2か月ほど育てた約2200匹のうち約300匹を水揚げしました。

県によりますと、春先にかけ海水温が安定していたため、予定より大きく成長しているということです。

徳島県水産振興課・岡崎 孝博課長

「立派にキレイに大きく育っている。

今後、鳴門ワカメや鳴門鯛に続くような新たなブランドとして、

県として売り出していきたい」

水揚げされた「阿波さつき」は、徳島市中央卸売市場へ出荷されます。

養殖は海陽町のほか鳴門市でも行われていて、海陽町での水揚げは5月末まで、鳴門市での水揚げは4月中旬から始まります。

出荷量はあわせて2023年の約2.5倍、約1万匹を予定しています。

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