EL初制覇懸かるクロップ監督、今は目の前のアタランタ戦に集中「決勝とかは考えていない」

アタランタ戦に向け意気込んでいるクロップ監督[写真:Getty Images]

リバプールのユルゲン・クロップ監督はアタランタとの2試合に全力を尽くすつもりだ。クラブ公式サイトが伝えた。

現在プレミアリーグでは熾烈な首位争いを繰り広げているリバプール。一方、ヨーロッパリーグ(EL)でも準々決勝まで勝ち進み、11日の1stレグではアタランタをホームに迎える。

クロップ監督はリバプール指揮官就任初年度の2015-16シーズンにいきなりELで決勝進出を果たしたが、最後はセビージャ相手に敗北。今シーズン限りでの退任を発表していることから、リバプールでのEL初制覇のラストチャンスを迎えているが、本人はこのタイトルを特別意識しているわけではないという。

「それ(特別なタイトルという意識)もあるが、個人的には関係ない。8年前だったか、我々がバーゼルで戦った時は、前半良いプレーをしながら、後半はそれほど良くなく、大会を連覇しているチームに負けた」

「だから素晴らしい夜ではなかったが、どういうわけか他の多くのことの始まりになった。それもまたクールなことだ」

また、クロップ監督は現在勝ち残っている8チームがいずれも強者だと主張。優勝するには一歩一歩前進していくしかないと述べている。

「昨シーズンは大半の間、国外の戦いに関与できるとは全く思えなかった。ヨーロッパリーグに出場するチャンスが見えた瞬間から、我々は本当に必死だった。大会で優勝したいと思っているリバプールでしかできないことだ」

「しかし、そのためには必要な手順を全て踏む必要がある。(そして)現在大会に残っているのは優れたチームだけだ」

ジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督率いるアタランタとは、2020-21シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)でも対戦しているクロップ監督。その手強さを知っていることから、まずは準決勝進出に全力を注がなければならないという考えだ。

「本当に素晴らしいチームだし、アタランタが何たるかを我々は知っている。ガスペリーニは何年も何年もそこで素晴らしい仕事をしているし、イタリアのチームと対戦するのはいつだって難しい」

「彼らは戦術的に非常に統制が取れていて、多くのエリアにおいてとても危険だ。だから次のラウンドに進むには、この2試合で最善を尽くさなければならない。決勝とかそういうことは考えていない。本当にベストを尽くさなければいけない」

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