中国・東風汽車傘下EVブランド「嵐図」、生産台数10万台達成

中国・東風汽車傘下EVブランド「嵐図」、生産台数10万台達成

嵐図汽車科技が生産した10万台目の「嵐図(VOYAH)」。(資料写真、武漢=新華社配信)

 【新華社武漢4月11日】中国自動車大手、東風汽車集団の傘下で、新エネルギー車(NEV)ブランド「嵐図(VOYAH)」を手掛ける嵐図汽車科技はこのほど、生産台数10万台目を達成したと発表した。同社はここ数年、生産、販売台数が大きく伸び、2023年の月間販売台数は7カ月連続で上昇し、年間の生産・販売台数がともに5万台を超えた。

 嵐図汽車は2019年、東風汽車集団初の電気自動車(EV)ブランドとして、湖北省の武漢経済技術開発区に設立した。20年7月に「嵐図」ブランドを発表してからこれまでに、毎年1車種の新車を発表している。23年4月にはセダン「追光」を発売し、「スポーツタイプ多目的車(SUV)、多目的車(MPV)、セダン」からなるハイエンド製品構成が出来上がり、「3年で3モデル、3年で3車種」の戦略配置を実現した。嵐図汽車は国内でラインアップの最も整った新エネ車メーカーの一つとなった。

 嵐図汽車は中核技術のフルスタックでの自社開発に力を入れ、新エネ車のプラットフォーム、三電(バッテリー、モーター、電子制御システム)、電気電子アーキテクチャー(EEA)、車体、車台など多くの分野で業界をリードしている。

 同社は海外進出と市場開拓を急いだ。22年に欧州進出を宣言し、初めて海外に乗り出した国有企業の新エネ車ブランドとなった。これまでにノルウェー、デンマーク、フィンランド、オランダ、ブルガリアに進出しており、間もなくチェコ、スロバキア、イタリア、ドイツ、スペイン、ポルトガルなどに進出する計画という。同社の研究開発・設計、製造工程、品質制御、サプライチェーン(供給網)システムなどは世界レベルに達している。

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