岸田首相、島根補選で演説へ 裏金逆風、自らてこ入れ

 岸田文雄首相は、衆院3補欠選挙(16日告示、28日投開票)のうち、唯一、自民党公認候補が立つ島根1区に入り、街頭演説する方向で調整に入った。選挙戦最後の日曜日の21日が軸。複数の関係者が11日、明らかにした。同区は3補選の注目区。党派閥の政治資金パーティー裏金事件で逆風にさらされる中、議席死守に向け、自らてこ入れを図る。地元では首相の島根入りに慎重な声が出ているが、それを押し切る形となる。

 自民は元中国財務局長の新人錦織功政氏、立憲民主党は元職亀井亜紀子氏を擁立しており、与野党対決の構図。「保守王国」である島根での補選で敗れれば、政権運営への打撃は避けられない。

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