広島市中心部の活性化策として県庁の敷地を有効活用し、カフェなどを誘致して憩いの場にしようという事業の起工式がありました。
起工式では、事業運営者の代表、NTT都市開発の 辻上広志 社長が、「心が弾む飲食店などの入った施設を整備していく」とあいさつしました。
計画では芝生の広場に通り抜けできる道を4つ設け、回遊性を高めます。第1駐車場があった敷地の建物は木造平屋建てで、県庁舎と調和するデザインを採用。この中にカフェやレストランなどが誘致されます。
広島県 湯崎英彦 知事
「この周辺ににぎわい施設がたくさんできる。みなさんが回遊していただくに当たって、ここで少しほっと一息つけるような憩いの場をつくりたいと思っていて、みなさんに愛されるようなものになるといいなと」
総事業費は現時点で約6億1000万円で、来年春にオープンの予定です。
小林康秀 キャスター
広島市中区の紙屋町交差点が見える場所にいます。右手が広島そごう・バスセンターなどがありまして、リニューアルに向けて動き出している商業施設パセーラ、そして、リーガロイヤルホテル広島があります。その向かい側が何かといいますと、
広島県庁です。
2年ほど前に耐震工事が行われまして、塗装なども塗り替えられてリニューアルされました。建築好きの方にはたまらない建物だというふうにいわれていまして、わたしもじっくりとながめることがあるんですが、きょう、お伝えしたいのは、県庁前の第1駐車場だった場所です。「閉鎖中」と書いてありますが、今、仮囲いがしてあります。この中にカフェレストランができるというのです。
大きなイメージパースが貼ってあります。建物は木目、木が強調された壁面となっていまして、温かみがあります。物販ゾーン、ショップやカフェが入ることになっています。くつろげる芝生広場もあるんです。
さらに54号線側には、レストラン、飲食のゾーンがあるということなんですが、県庁の敷地内に民間事業者がこういった場所を設けるというのは全国的に見ても珍しいそうです。それは、1つには立地だと思うんです。
ちょっと地図を用意したんですが、特別に許可をいただきまして貼らして説明させていただきます。県庁の敷地の向かい側には、商業施設がすぐ目の前の場所にあるということで、この場所を有効に活用したいと、広島県が募ったということです。
今回、この青色のスペースで工事が行われるんですが、それ以外の緑色のスペースでも事業者が使いたいということであれば貸し出すこともできるような場所になっています。ここに税務庁舎があるんですが、今後、駐車場になることが予定されていまして、もともとあった駐車場はここで補完されることになります。
今回の工事ですが、芝生広場の広いスペースと飲食店やカフェ、物販などがあって、こういった小道もあって人が行き来できる場所になっているということです。
周辺を含めて見ていただくと、エディオンピースウイング広島やひろしまゲートパークがあったり、商業施設、さらに旧市営基町駐車場もこれから再開発が行われるということで、まさにこういった場所の回遊性がこれから期待されているわけなんです。その中心にある広島県庁を通り過ぎて、あるいはゆったりしてもらいながら、より回遊性を高めていきたい、そんな期待感のある場所だということなんです。
いちおう県庁は耐震工事を行いましたので、あと20年は持つということですので、この場所も20年間貸し出されるということで、その間に今後の活用策が検討されることになっています。開業は来年春の予定です。
青山高治 キャスター
全体的なイメージというのはわかったんですが、具体的にどんなお店ができる予定なんですか。
小林康秀 キャスター
具体的にお店を言いたいんですが、まだ言えないそうです。ただ、このあたりはバス停があったり、県庁舎を訪れたりする方もいます。たとえば、こういったところを訪れるみなさんがゆったりとできる場所、しかも今まで県庁に訪れたことのなかった方もこの県庁内を歩いてみたり訪れたりするということで、いらっしゃる人の幅が増えるんじゃないかなということでした。
コメンテーター 木村文子 さん（100mハードル 元日本代表）
（イメージが）変わりますね。わたしもちょうど県庁にお仕事で行かせていただくことがあって、柵がしてあったので何ができるのかなと思っていたんですけれども、緑、この芝生広場があるっていうのは、街中ってなかなか緑を見ることがないのでゆったりできる場所になるのが楽しみです。
青山高治 キャスター
市民・県民にとっても県庁が親しみやすくなる部分もあるかもしれないですね。
中根夕希 キャスター
買い物のついでにちょっと休憩しようかなという場所にもなりそうです。
青山高治 キャスター
運営は来年3月ころが予定されています。
