現在、国民年金をもらっています。68歳から厚生年金加入になりました。年金はどうなるんでしょう?

年金制度にまつわることは難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人も……。今回は、国民年金(老齢基礎年金)を受給しながら、厚生年金に加入したら年金はどうなるのかについて、専門家が回答します。

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。 今回は、国民年金(老齢基礎年金)を受給しながら、厚生年金に加入したら年金はどうなるのかについてです。

Q:現在、国民年金をもらっています。68歳から厚生年金加入になりました。年金はどうなるんでしょう?

「今まで国民年金を払っており、現在国民年金をもらっています。68歳から厚生年金加入になりました。このような場合はどうなるんでしょうか?」(るぱん)

A:すでにもらっている国民年金の他に、厚生年金に加入した分の老齢厚生年金が受け取れます

すでに国民年金(老齢基礎年金)を受け取っている人が、65歳以降厚生年金に加入すると、すでにもらっている国民年金の他に、厚生年金に加入した分の老齢厚生年金が受け取れます。 そもそも65歳以上70歳未満の人が、厚生年金に加入して給与収入がある場合は、毎年9月1日の基準日に、前年9月から当年8月までの厚生年金加入期間を反映して老齢厚生年金額が計算され、10月分の老齢厚生年金から改定されます(10月分は12月に支給されます)。この仕組みを在職定時改定といいます。 相談者の場合は、厚生年金に加入して1カ月経過すると、老齢厚生年金の受給権が発生します。在職定時改定の仕組みにより、前年9月から当年8月までを1年間として老齢厚生年金が計算されるため、例えば、4月に厚生年金に加入した場合、5・6・7・8月分の厚生年金分が10月の国民年金に加算されて振り込まれます。老齢厚生年金は、自分で年金事務所に連絡することで受け取れます。 監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー) 都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。 (文:All About 編集部)

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