台湾東部沖地震「インフラは復旧しても観光への影響長期化か」現地在住の日本人に聞く

台湾東部を震源とする地震の発生から10日で1週間となりました。この日、新たに3人の遺体が見つかり死者は合計16人に、けが人は1100人以上に上っています。今、現地の状況はどうなっているのでしょうか?大きな被害が出た台湾東部の花蓮(かれん)に住む日本人に話を聞きました。

今も余震が相次ぐ

RKB本田奈也花アナウンサー「花蓮市の現在の様子はいかがですか?」

花蓮市在住溝渕剛さん「さきほども余震がありました。震度でいうと4ぐらいあったと思います。ずっと揺れているので、船の上にいるような感じです」

花蓮市に26年住んでいる溝淵剛さん。日本料理店を経営し、花蓮日本人会の幹事を務めています。

花蓮のインフラはほぼ復旧

地震発生から1週間がたち、花蓮市内では、水道や電気などのインフラが復旧し、倒壊した建物の撤去作業も進んでいると溝渕さんは話します。

花蓮市在住溝渕剛さん「今、ずいぶん重機で崩しています。ただ余震の中でやっているのでそんなにすぐは撤去できていないと思うんですけど、あとはここ数日で片付くと思います」

観光への影響は長期化か

溝淵さんの日本料理店は、装飾品が壊れたり、皿が割れたりしましたが、既に営業を再開しています。

ただ、台湾東部一の観光地である花蓮に観光客が戻ってくるのには時間がかかりそうだと考えています。

花蓮市在住溝渕剛さん「地震の翌日から台湾は4連休・清明節というお墓参りの連休で、商売的にかなり期待していましたが、ほとんどのお客がキャンセルですし、残念な連休になりました」

RKB本田奈也花アナウンサー「経営においても大変な時期になっていますよね?」

花蓮市在住溝渕剛さん「そうですね。花蓮最大の観光地太魯閣(たろこ)渓谷が無期限閉鎖になりましたので、これからなんでしょうね。やはり花蓮は観光でもっている街なので、これからいろいろなところで弊害が出てくるのではないですかね」

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