国民スポーツ大会 熊谷知事「3巡目を前に議論すべき」 自治体負担など開催方法で

定例記者会見に応じる熊谷知事=11日、千葉県庁

 熊谷俊人知事は11日の定例記者会見で、国民スポーツ大会(旧国民体育大会)の開催方法について、自治体の費用負担の大きさなどを挙げ「3巡目に入っていくタイミングで(現在の開催方法を)考える必要があるだろう。複数の県で開催するやり方などさまざま議論されるべき」との考えを示した。

 国スポは原則各都道府県持ち回りで開催され、現在2巡目。2035年から3巡目に入るが、全国知事会長の村井嘉浩宮城県知事は8日の会見で「廃止も一つの考え方だ」と発言した。

 熊谷知事は「国スポが地域のスポーツ振興に果たしてきた役割は大きい」「廃止を支持するわけではない」としつつ、財政負担に加え、順位など開催県にかかるプレッシャーの重さを指摘。「3巡目入りを見据え、今、議論しなければならない。開催方法を積極的に見直していくことには同意する」と述べた。

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