未だ残る豪雨被害の爪痕 村上の名産・サケの豊漁を願って稚魚放流【新潟・村上市】

学校で育てた稚魚など3万匹を放流

去年、記録的なサケの不漁に見舞われた村上市の三面川で、地元の子供たちが稚魚を放流しました。2022年8月の県北部豪雨からの復旧と今年の豊漁を願っての放流です。

■岡拓哉アナウンサー
「子どもたちが運んでいるバケツの中には…サケの稚魚がいます。自分たちで育てた稚魚の成長を願って、三面川に放流します。」

村上市内の小・中学生、約180人が参加した放流式。それぞれの学校で飼育した稚魚も合わせて、3万匹を三面川に放流しました。

■小・中学生
「いってらっしゃい~」
「元気に育ってよ!愛してるぜ」

村上市の三面川では例年約2万匹のサケが獲れますが、去年はわずか3500匹と記録的な不漁に。採卵できた卵は100万粒あまりで、例年の10分の1にまで減りました。2022年8月の県北部豪雨で被害を受けた施設も完全には復旧していません。

■三面川鮭産漁協 平田茂伸副組合長
「まさかこんなこと(記録的な不漁))があるのかと、こんなことが起きるのかと。豪雨で被害を受けた一括採捕の施設をすべて直してくれるので期待は大きい。」

県内外の業者からの協力も得て、600万粒の卵を確保。2月中旬から4月11日までに、520万匹を放流しました。

■小学生
「大きいサケになって戻ってきてほしい。」
「いっぱい卵を産んで一杯サケがいる村上になってほしい。」
「サケのことを一杯勉強してサケが大切だって分かった。」
■三面川鮭産漁協 平田茂伸副組合
「水害前の本数、2万5千くらいは戻ってきてほしいと考えている。」

稚魚は3年から4年で、三面川に戻ってくるということです。

© 株式会社新潟テレビ21