J1アビスパ福岡・長谷部監督、大学の後輩を要警戒「なんでもできる」 13日にホームで広島戦

練習前の円陣で選手に話す福岡・長谷部監督(撮影・柿森英典)

J1アビスパ福岡は13日、ホームでサンフレッチェ広島(ベスト電器スタジアム、午後2時キックオフ)と戦う。開幕から無敗で2位の広島には2022年のスキッベ監督就任以来、公式戦0勝1分け5敗と白星がない。昨季はリーグ最終戦で戦い、後半の追加タイムに失点。0―1で敗れた。長谷部監督は「最後にやられたとならないように、逆に取れるように」と雪辱を誓った。

広島には湘南からFW大橋祐紀が加入。現在得点ランク2位の6得点の活躍を見せる。52歳の長谷部監督は中大の後輩でもある大橋について「(大学では)かぶってないですよ」と報道陣を笑わせた後、「オールランダー的になんでもできる。簡単に個人(の競り合いで)で負けないこと。その上でグループ(組織)でどうにか抑える」と徹底マークを宣言した後、「ただ、彼だけじゃない。みんな点数が取れるし、ラストパスが出せる」と警戒した。

広島の12得点はJ1最多タイ、守備も強固で3失点は同最少だ。長谷部監督は「高いレベルで対抗していかないといけない。当たり前のことを当たり前にやっても簡単に勝てる相手ではない」と気を引き締めた。

球際の強さを求める両チームの戦い。紺野和也は「3バックがすごく強くて、前(線)も強い。距離感よく、ワンタッチ、ツータッチで崩すのが一番有効」と戦略を練った上で近年の対戦成績を踏まえて「個の戦いでまず負けない。チャレンジャーとして全力で立ち向かっていくメンタルの部分もすごく大事なのかなと思います」と覚悟を口にした。(向吉三郎)

© 株式会社西日本新聞社