パンダのシャンシャンと映像で再会 東京でオンライン交流会

パンダのシャンシャンと映像で再会 東京でオンライン交流会

9日、イベント会場で、パンダをかたどったあんパンを手にした日本のパンダファン。(東京=新華社記者/姜俏梅)

 【新華社東京4月11日】東京都内で9日、昨年2月に上野動物園から中国に返還されたジャイアントパンダ「シャンシャン(香香)」と日本のファンとのオンライン交流会が行われた。中国公共外交協会、在日中国大使館、中国ネットメディア「澎湃新聞」が共催した。

 中国の呉江浩(ご・こうこう)駐日大使、中国公共外交協会の呉海竜(ご・かいりゅう)会長、東京都の中村倫治副知事が出席、日本各地からパンダファン約200人が参加した。中国ジャイアントパンダ保護研究センター雅安碧峰峡基地で暮らすシャンシャンの様子をオンラインで見学したほか、現地の飼育員とも交流し、シャンシャンの近況への理解を深めた。

パンダのシャンシャンと映像で再会 東京でオンライン交流会

9日、シャンシャンのオンライン交流会に出席した中日各界の来賓。(東京=新華社記者/姜俏梅)

 呉江浩大使はあいさつで、中国と日本のより多くの人々がかわいらしいパンダを通じて縁を結び、中日友好や交流、協力に参加し、中日関係の健全で安定的な発展を後押しすることに期待を示した。

 呉海竜会長は、シャンシャンは日本にいる他のパンダと共に、両国民の友好を深める独特の貢献を果たし、友好感情の絆になったと述べ、多くの日本人がシャンシャンに会いに中国を訪れることを歓迎し、パンダが両国民にさらに多くの喜びと友好をもたらし続けることを期待していると語った。

 上野動物園の福田豊園長は、同園と中国のパンダとの関係やシャンシャンの誕生と成長の過程について紹介し、今後も中国ジャイアントパンダ保護研究センターとの交流、協力を強化し、野生動物保護事業と日中友好関係の発展に貢献したいと表明した。

パンダのシャンシャンと映像で再会 東京でオンライン交流会

9日、イベント会場で、シャンシャンが映る映像の画面を撮影する日本のパンダファン。(東京=新華社記者/姜俏梅)

 日本にパンダが来たのは、上野動物園が「康康(カンカン)」と「蘭蘭(ランラン)」を迎えた1972年が初めて。日本の「パンダ熱」は以来50年以上衰えることなく、中日間の「パンダの縁」は現在も続いている。

 イベント会場にやって来た高畑友香さんはシャンシャンの名付け親の一人。中国で生活していた子供の頃、家政婦さんから「シャンシャン」と呼ばれていた高畑さんは、2017年に上野動物園で生まれたパンダの赤ちゃんの名前が日本全国で公募された際、すぐに「シャンシャン(香香)」と応募した。名前が決まってから同園の年間パスポートを購入し、パンダファンの仲間入りをしたという。

 シャンシャンへのメッセージボードには、多くの日本のファンが「いつかきっと会いに行くね」と書き込んでいた。中国駐東京観光代表処によると、このところ多くの日本の旅行会社が中国行きのパンダ観光ツアーを企画し、申し込みが殺到している。同代表処スタッフの山田亜美さんは、シャンシャンを通じてより多くの日本人に四川省を知ってもらい、中国を好きになってもらいたいと期待を語った。(記者/姜俏梅、楊智翔)

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