新お天気キャスター田中裕理ロングインタビュー 偏差値34からミス東大に!強みは「粘り強く努力できるところ」

現役東大生で、「ミス東大2023」グランプリ獲得後3ヵ月で『めざましテレビ』(金曜日担当)と『めざましどようび』の新お天気キャスターに就任した田中裕理(たなか・ゆり)さんにロングインタビュー。2024年4月5日(金)の放送でデビューし、読むべき原稿をスタッフルームに置いてきてしまう“大ハプニング”がありつつも、機転を利かせて自らリカバー。ドキドキの初回を終えた直後の田中さんに、お天気キャスターに決まった際の反響や、キャスターとして心がけていること、東大を志した理由、今後の展望などを聞きました。

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ミス東大 最初の挑戦は“予選落ち”「すごく悔しい気持ち」で再チャレンジしてグランプリに

ーーお天気キャスターに決まり、どんな反響がありましたか?

家族以外には話していなかったので、友人や知人からたくさん連絡がきました。私は昨年大学のミスコンに出たんですけど、応援してくださった方々から「応援していて良かった」といったメッセージが届いて、それが一番うれしかったです。あと、LINEニュースで6位になっていて、どうしようかと思いました(笑)。

ーー2023年の「ミス東大」ということも話題ですが、2度目の挑戦でグランプリとなったそうですね。

はい。最初の挑戦は予選で落ちてしまって、すごく悔しい気持ちがあったので、もう一度チャレンジしました。

ーー2度目の挑戦に向けて頑張ったこと、変えたことはありますか?

一番は、ダイエットです。ジムに通って7~8㎏痩せました。大学に入って一人暮らしを始めてから、何でも好きなものばかり食べて、運動もしていなかったら5㎏くらい太っちゃったんです(苦笑)。

それを“戻さなきゃ”と思ってはいましたが、ミスコンに落ちたことで「やっぱり痩せなきゃダメだ!」と思って決意しました。

あとは、自分が出る前年のファイナリストの活動を見て、どうすればいいのか分析して。大事なのはスタートダッシュだと気づいたので、最初はそこに集中するつもりで、1日に2~3回Instagramを更新したり、質問箱を作ったりして注目度を高め、フォロワーの数を増やすことを意識しました。

学業やほかのこととの両立は、後半にするようにしてうまく状態を保っていこうと作戦を立てました。

ーー5冊書いたという“ノート”を作ったのも2度目の挑戦からですか?

1度目のときもスマホにメモをしていましたが、しっかり書くようになったのは2度目からです。毎日やっていた生配信の録画を見直して、来てくださった方の名前、いただいたアイテムなどを表にしていきました。

みなさんの気持ちの一つひとつが本当にうれしかったし、忘れたら失礼ですので、ノートに書いていって…。気づいたら5冊になっていました。

2度目の挑戦でグランプリをいただけたときは、人生で一番うれしかった、と思えるくらいうれしかったです。「ミス東大」は中学生のころから憧れて追いかけていた存在だったので、本当に光栄でした。

受賞して「ミス東大の名に恥じないように行動していきたい」と話したのですが、『めざましテレビ』のお天気キャスターに選ばれたことで、恩返しがひとつ果たせたかな、と思っています。

ーー番組のプロデューサーは「負けず嫌いでチャレンジ精神がある」と評していましたが、自身ではどんな性格だと分析しますか?

粘り強く努力できるところが自分の強みなんじゃないかな、とは思います。岡山の高校出身で、周りに東大に関する情報がほとんどない中で頑張れたのもそうかもしれないですし、コツコツと準備して失敗しても負けずに努力できるタイプかもしれません。

反面、弱いところもあって、もうダメなんじゃないかと落ち込むこともあるんですけど、「弱さを認められるのがいいところ」だと褒められたことがあるので、自分でもそう思うようにしています。

偏差値34から東大合格 原動力は? 偏差値34から東大合格「やるからには結果を出さないと意味がない」

ーー高校1年生のときに偏差値が34だったこともあったそうですが、東大合格まで、相当努力したのでしょうか?

中間一貫校で、中学入試のために塾に通い勉強したのですが、入学後、だんだん中だるみのようになって、高校では学年で下から5番目くらいになったこともありました。それで、「これはやらなきゃ!」と思って、起きている時間はずっと勉強するようにしました。

やるからには結果を出さないと意味がない、と思うタイプなので、やると決めたらとことんやりますが、逆に言えば、0か100みたいなところもあると思っています。

ーー勉強のモチベーションになったのは、どんなことですか?

「負けたくない」って気持ちですかね。「無理でしょう」というところから始まっているので、ある意味でそれが原動力だった気がしています。

中途半端に成績がいい状態から始めたらダラダラしちゃったと思うんですけど、「ここから東大に受かったらカッコよくない!?」みたいな、そういう気持ちがモチベーションになって、 勉強を続けたら成績も上がっていって勉強を癖づけていきました。

ーー東大を目指したのは「日本一の大学だから」という理由だったそうですが、親御さんはどんな反応でしたか?

一瞬、フワッと反対されました。というのも、私の高校で成績のいい女子は、地元の大学の医学部に行くのが当たり前のような風潮があったので、両親もその路線の方が安心だと思っていたようで。

でも、最終的には私が自分で決める、というのが家の教育方針でしたので、東京に行く、東大に行く、と言ったら許してもらえました。ですが、東京なら東大以外はダメだということで、東大1本で頑張ることにしました。

ーー座右の銘はありますか?

「努力に勝る天才なし」です。自分を天才だなんて思ったことはもちろん一度もなく、もうなんなら凡人でもないくらい抜けている人間だと自覚しているのですが、努力に関しては、才能はあると思っています。そこに関しては、恵まれていたのかなって感じています。

藤本万梨乃アナと運動音痴対決!? 東大出身の先輩 憧れの藤本万梨乃アナと「運動音痴対決がしたい」

ーーこの4月から4年生になり、学業と仕事を両立していくそうですが、意気込みは?

新しいステージに挑戦させていただけるので、きちんと両立できるように精一杯頑張りたいです。まずは、体調管理と生活リズムを整えることを集中してやらなきゃいけないですね。

ーー将来のビジョンがあれば教えてください。

せっかくいただいたチャンスですので、いろいろなことに挑戦していきたいです。歌も下手ですし、運動音痴なので、歌手やアイドルのようなことは無理だと思いますが、逆に、そういった部分をいかしたお仕事がいただけるなら、ぜひ頑張ってみたいです(笑)。

ーーフジテレビでは、藤本万梨乃アナウンサーに憧れているそうですね。

年次はかぶっていませんが、東大出身の先輩で、ずっと拝見していた憧れの方です。藤本さんのように全力でリポートしたり、マルチに活躍できる存在になりたいなって思っています。あ、藤本さんも運動が苦手でしたよね?運動対決ができたらうれしいです(笑)。

ーー藤本さんは自転車に乗れなかったと思います。田中さんはどうですか?

自転車はめちゃめちゃ得意です!中高、自転車通学で、坂を駆け上っていましたので。

ーー他に『めざましテレビ』でやってみたいことはありますか?

どんなことにもチャレンジしていきたいです。谷尻萌さんはセミが好きで、生放送中にセミを捕まえてきてブローチのように自分につけていたのが有名ですけど、私もそれに負けずに、セミを食べるくらいの心づもりで頑張りたいです!

ーーお願いですから生放送でセミは食べないでください(笑)。

はい、昆虫食のロケとかで(笑)。オーディションの時にもその話をさせていただいたんです。合格させていただいたからには、そのくらいの心づもりでいます。

ーーちなみに田中さんのパワーフードは何ですか?

二郎系ラーメンです!ラーメンがめっちゃ好きで、東大の本郷キャンパスの周辺のラーメン店の知識は誰にも負けない自信があります。二郎系はカロリーが気になるので月1回くらいに抑えていますけど、普通のラーメンは週2~3回は食べます。

痛恨ミスに「反省しました」 “歴代初”の痛恨ミス 見事にリカバーも「反省しました」

ーー出演初回で、原稿を忘れて中継に立ってしまう、というハプニングもありましたが、見事にリカバーしていました。やはり、本番は特別な緊張感がありましたか?

それもそうなのですが、ちょっと抜けたところがあって、そこは短所ですね。お仕事では一番気を付けなければいけないところなので、今後は二度とないように持ち物をメモし、起こりうるミスも想定して備えないといけないと反省しました。

ーー原稿を読む上ではどんなことを心がけましたか?

私は発声が苦手で、時々、声が裏返っちゃったりとか、思うように高低差がつけられなかったりするので、まずは発声を意識しましたが…正直、今日は全然ダメでした(苦笑)。

練習では裏返ることはほとんどなくなったんですけど、やっぱり本番は三宅キャスターや井上キャスターとの掛け合いがあったり、残り時間に合わせて読むことだったり、いろいろと意識するので癖が戻ってしまうところがありました。無意識でも完璧に読めるように、もっと練習を重ねなきゃと思いました。

ーー最後に、今後の意気込みを聞かせてください。

何事にも全力でチャレンジできるようなお天気キャスターになりたい、と言っているのですが、それを実現できるように頑張りたいです。

あとは、今は緊張しすぎて、今日も“カメラの向こうには誰もいない”ことにして原稿を読んでしまったんですけど、もっと成長したら、“カメラの向こうの何百万人っていう皆さんに情報をお届けしている”という責任感を持って、やるべきことを全うしていきたいと思っています。

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