香りよく、うま味が強い「幻のお茶」前年は1キロ120万円 新茶の初取引を前に茶葉の摘み取り=静岡

いよいよ新茶シーズン到来です。4月12日に行われる静岡茶市場の初取引を前に、11日朝、2023年最高値を付けた「幻のお茶」と呼ばれる茶葉の摘み取り作業が行われました。2024年の出来はどうでしょうか。

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丁寧に摘み取られていく茶葉。その名も「高嶺の香」といいます。静岡市清水区の両河内地区で40年以上栽培されている、香りがよく、うま味が強い最高級ブランドです。

このお茶は、2023年の静岡茶市場の初取引で、1キロ120万円の最高値を付けました。この「高嶺の香」は、栽培方法に特徴があります。

<両河内茶業会 望月秀樹会長>
「高嶺の香は、いちばんの特徴は『自然仕立て』。機械で刈るような台を付けるんじゃなくて自然仕立てで栽培をしているのが特徴」

さらに手摘みで行われるため、収穫量が少ないことから「幻のお茶」とも呼ばれています。気になる2024年の出来はどうでしょうか。

<両河内茶業会 望月秀樹会長>
「去年よりも若干進みは遅いのかなと、その分本当にミル芽(やわらかい新芽)の摘採ができる。例年と変わらず、申し分ないお茶ができると思います」

11日に収穫された茶葉は、2023年よりやや少ない40kgです。

<両河内茶業会 望月秀樹会長>
「生産者としては、最高の出来栄えのお茶を作る。そこに最高の評価をしていただければいいのかなと」

収穫後すぐに加工され、4月12日、過去最も早く行われる初取引に出されるということです。

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