「僕も答えがわからない」東山紀之氏、新たな性加害訴えへの“他人ごと”ぶりに「反省してない」猛批判

東山紀之氏は2023年末をもって芸能活動を引退した

旧ジャニーズ事務所(SMILE-UP.=スマイルアップ)の創業者、故・ジャニー喜多川氏による性加害問題を世に問うきっかけをつくった英BBCが、2024年2月におこなったSMILE-UP.の東山紀之社長への単独インタビューを公開した。

「2023年3月に放送されたBBCのドキュメンタリー番組で、一連の性加害問題を告発した同局のモビーン・アザー記者は、2024年3月に放送された番組第2弾で、東山社長へのインタビューを実施しました。そのなかで、モビーン氏は、元Jr.の被害者から、ジャニー喜多川氏とは別のスタッフから性的虐待があったと聞かされたことについて質問。東山社長は『僕がいま聞いているのは、2人(から性加害があった)と聞いています』と、別のスタッフによる性加害があったことは把握しているとした一方、被害者は『誰なのか把握していない』と語りました。

SMILE-UP.は当該のスタッフ2人について、『2023年9月までに関係法令などに従って厳正に対処した』と発表していますが、警察への被害報告がきちんとされたかどうかなど、詳細は明らかにされていません。

そうしたこともあり、モビーン記者から『警察に情報提供すべきではないか?』と問われた東山社長は、『法的なことを考えると、僕らには権限がないと思いますので、当事者の人たちがそれに対して刑事告訴をしたら、僕らとしては全面的に協力する』『実際、僕も答えがわからないですね。どこの着地点が果たして正しいのか』などと回答。どこか他人ごとにも思える東山社長の対応に、モビーン記者はショックを受けたと話し、『ブランドと会社を守っているように見えました。“被害者に対する正義”を感じませんでした』と語りました」(芸能ライター)

東山社長の対応に関しては、ネットニュースのコメント欄でも、

《結局のところは、なんだかんだ言って反省はしてなくて、今もって事件を矮小化することに躍起だということだと思います》

《ジャニー喜多川とは別の性加害の2人はまだ生きてるんだから、被害者が刑事告発云々じゃなくて東山はその2人を警察に自首させて償わせろって話だ。被害者が動かないなら何もしない、ってのは東山がこの性加害についていまだに大したことじゃないって思ってるんじゃないのか》

《事実を知っていながら、それなりの立場にもありながら、どうして当事者が刑事告発するまで何もしないと断言するのでしょうか? 何のために代表になったのか、何を気にしているのか、何を恐れているのか、何を守ろうとしているのか、理解できません》

など、やはりその対応を疑問視する声が複数あがっている。

一連の性加害問題で、これまでに被害を訴えている人は、973人。SMILE-UP.は、3月29日時点で、324人への補償を終えたと発表しているものの、被害者補償はまだ半分も済んでいない状況だ。

そうしたなか、旧ジャニーズ事務所の流れをくむSTARTO ENTERTAINMENTは4月10日、東京ドームで旗揚げ公演を開催したが、モビーン氏はこのことも問題視。日本外国特派員協会のオンライン記者会見で「優先順位が違う。コンサートは無神経だ」と批判の声をあげた。さらに、「問題は終わっておらず、終わりにはほど遠い。SMILE-UP.は問題の重大さと、大きさを把握できていない」と苦言を呈した。

BBCは第3弾の放送を予告しているという。被害者のケアが、置き去りにされなければいいが……。

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