ダイエー、生鮮・デリカ・パンを出来たての状態で急速冷凍して販売 背景に高まる冷食需要 食品ロス削減も見込む 関東初の展開

ダイエーは5日、「イオンフードスタイル向ヶ丘店」(神奈川県川崎市)をオープンして関東エリアで初めて「冷凍dai革命」商品を販売している。

「冷凍dai革命」商品は、インストア加工された生鮮・デリカ(惣菜)・パンを出来立ての状態で急速冷凍したもの。
高い鮮度維持とリーズナブルな価格を両立したオリジナル商品として販売されている。

向ヶ丘店には、「冷凍dai革命」商品38品が並ぶ。
これらは全て、近隣店舗の「イオンフードスタイル鴨居店」に設置された特殊冷凍機で製造されたものとなる。

「冷凍dai革命」商品

鴨居店は当面、「冷凍dai革命」商品の製造に徹し週2回の頻度で向ヶ丘店にサテライト供給する。
今後、鴨居店でも「冷凍dai革命」商品の販売を予定している。

高まる冷凍食品需要を背景に「冷凍dai革命」商品で荒利益の確保や食品ロス削減を見込む。

「冷凍dai革命」について、囲み取材に応じた向ヶ丘店の綱澤敏志店長は「冷凍食品がお客様の支持を集めている中で、食品ロス削減を含めて強化している」と語る。

メインターゲットは、ヤングファミリーの主婦層と世帯構成比が高い20・30代単身者。
「生鮮・デリカを強化して、とにかくお客様においしさを届けることをコンセプトに展開していく」と意欲をのぞかせる。

本格鉄板焼きメニュー調理の様子

向ヶ丘店では、生鮮・デリカのインストア加工比率は過半を占める。

デリカは、店内調理場と売場の間にある間仕切りを取り払い、店内で焼き上げるピザや本格鉄板焼きメニューを魅力的に演出する。

ベーカリーは「ホテルブレッド」を店内で焼き上げて販売。ダイエー名物の「黄金パイシリーズ」ではサクサク食感を生み出す逆折製法のパイ生地を使用したアップルパイ・チョコレートパイに加え季節限定のストロベリーパイを取り揃える。

生鮮は、地場野菜や簡便野菜を種類豊富に提供している。

向ヶ丘店の食品取扱品目数は約1万品目。目標売上は約24億円。

なお、ダイエーの店舗数は4月5日現在で205店。内訳は関東82店(うち神奈川県内19店)、近畿123店。「冷凍dai革命」商品は2023年9月、近畿エリアの店舗で本格導入された。

© 株式会社食品新聞社