【阪神】西勇輝が8回無失点の好投 今季初勝利ならずも「長いイニングを投げるのが大事」

8回無失点だった阪神・西勇

阪神・西勇輝投手(33)が11日の広島戦(甲子園)で今季2度目の先発。今季初勝利にこそつながらなかったものの8回を投げ、5安打無失点の好投でベテランの存在感を示した。

打者29人に対して120球を投じ無四死球、6奪三振の内容。初回から8人連続アウトの立ち上がりが示すように持ち前の制球力が光った。3回二死から大瀬良、野間の連打で二死一、二塁とされるも菊池を左飛に打ち取り、ピンチを切り抜けた。

4回は先頭の小園に左翼へ二塁打を浴びるも後続を3人で退け、得点を許さなかった。結果的に2番手のゲラが1失点し、ゲームも落としたとはいえ西勇の投球はチームにプラス材料をもたらしたと言っていい。

「長いイニングを投げるのが大事。四球もなく投球の内容もよかった。(前日の試合で)中継ぎの方がたくさん投げたんで一人でも(多く)と思って投げました」

6連戦の真ん中で救援陣を温存できたことは、12日からの中日戦(バンテリン)に生きる可能性もある。

西勇は4日の前回登板でDeNAを相手に先発し、6回途中3失点。2点のリードを吐き出して敗戦投手となっていた。現在、ファームで若手の門別が先発待機しているなど投手陣は人材豊富。いつでも代わりがいる状況の中、ベテランがローテ投手としての意地をみせた。

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