【早出し】遊び学び、ぜひ訪れて 屋内型児童遊戯施設「クラッピン サガエ」29日オープン

大型のネット遊具などを備えた「さくらんぼこどもキャンパスCLAAPIN SAGAE」=寒河江市

 寒河江市の道の駅寒河江チェリーランド敷地内で市が整備を進めてきた屋内型児童遊戯施設「さくらんぼこどもキャンパスCLAAPIN SAGAe(クラッピン サガエ)」のグランドオープン(29日)を前にした報道機関向け内覧会が11日、現地で行われた。大型のネット遊具などのほか学びの空間が設けられている。

 施設は2022年6月に着工し、先月に完成した。サクランボの花をモチーフにした外観で、鉄筋コンクリート、鉄骨、木造を組み合わせた一部2階建て。延べ床面積は2千平方メートル。対象は中学生以下の子どもとその保護者としている。中央には木の形をした高さ約10メートルの大型ネット遊具を設置した。利用できるのは小学生限定。最上部は展望スペースとなっており、寒河江川や月山、葉山など雄大な自然を見渡せる。

 市特産のサクランボを模した遊具を設置したほか、木製のおもちゃを置き、壁の一部には西村山産の西山杉を使用している。専用ベルト上でバランスを取って歩く「スラックライン」を体験できるほか、同市の旧幸生小から譲り受けた6人がけのオルガン、木琴、アップサイクルしたアコーディオンなど楽器を楽しむコーナーも設けた。英語の絵本の読み聞かせを行う部屋もある。

 無料で利用でき、滞在時間は90分まで。ホームページから予約する。国井泰(ゆたか)支配人は「自分の遊び場を見つけ、何度も訪れてほしい」と話していた。15日から市民限定でプレオープンする。

 施設付近の屋外には10張り分のオートキャンプ場や、グランピングテント1棟などを設けたキャンプエリアを併せて整備した。こちらは有料で、事前予約が必要。グランドオープン時に利用開始となる。屋内・屋外の両施設を合わせた総工費は14億3253万円。

サクランボの遊具などを備えた「さくらんぼこどもキャンパスCLAAPIN SAGAE」=寒河江市

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