【今季注目の有望株⑤】超有望株を輩出し続けるオリオールズの最強ファームシステム

シーズン開幕から約2週間が経ち、今季も有望株たちが新たな風を吹かせている。その中心になっているのが、ファーム組織ランキングで6連続球界トップに選出されているオリオールズだ。

4月10日(日本時間4月11日)、MLB公式サイト内でプロスペクト(若手有望株)の情報を専門的に扱う「MLBパイプライン」のプロスペクト・ランキングで全体1位になっていた球界ナンバーワン有望株、ジャクソン・ホリデイ(オリオールズ)がメジャーデビューを飾った。

ホリデイはオリオールズ傘下AAA級ノーフォークで開幕を迎えたが、4月4日の試合でチームは球団新記録となる26得点(8本塁打、29安打)を挙げ、ホリデイは4安打2打点と活躍した。ほかにもプロスペクト・ランキング全体31位のヘストン・カースタッドが2本塁打を含む5安打10打点、同30位のコビー・メヨが5安打1打点など、オリオールズは若手有望株の宝庫となっている。

それもそのはず。オリオールズは「MLBパイプライン」が年に2回実施しているファーム組織を総合的に評価して順位を決めるファーム組織ランキングで6連続トップと、球界最強の育成システムを誇っている。

現在メジャーで活躍するオリオールズの若手の多くが有望株として注目されていた。若きチームリーダーにして、早くも次世代のメジャーを担うスターの片鱗を見せているアドリー・ラッチマンは、2022年のプロスペクト・ランキングで全体2位の評価を受けていた。

2023年のプロスペクト・ランキングで全体1位だったガナー・ヘンダーソンは、昨季チームトップの28本塁打を放ち、新人王を受賞するなど期待に応えている。

さらに、2023年のプロスペクト・ランキングで全体40位に選出されていたコルトン・カウザーは、昨季すでにメジャーデビューを飾っており、今季の新人王候補としてホリデイとともに名前が挙がっている。今季は外野4番手という立場でスタートしたが、ここまで4割超えの打率をマークしている。

オリオールズは有望株の成長もあって、昨季はア・リーグ最多の101勝を挙げ、9年ぶりの地区優勝と7年ぶりのポストシーズン進出を達成した。毎年、有望株がメジャーに新たな風を吹かせ、黄金期を迎えようとしているが、「野手の層が厚すぎる」と言われるほど充実したファーム組織とともにこれからも躍進は続くだろう。

「The Next Chapter(次の章)」を今季のスローガンに掲げるオリオールズ。有望株の前評判を超えて、メジャーを背負って立つスーパースターの誕生となるか。才能の宝庫であるオリオールズからはしばらく目が離せそうにない。

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