【オリックス】紅林弘太郎がサヨナラ打 中嶋監督からの祝福〝無視〟も「愛しか感じないです」

オリックス・紅林

オリックス・紅林弘太郎内野手(22)が試合を決めた。11日の楽天戦(京セラ)は1―1で迎えた9回の一死一塁、紅林が西垣から右中間を破る適時二塁打を放って劇的サヨナラ勝利。今季初のカード勝ち越しを決めた。

紅林は「いやあ、もう、めっちゃ気持ちいいですね。一塁ランナーのラオウさん(杉本)は〝隠れ足速いキャラ〟なので還って来てくれるだろうと思った」と笑顔を見せた。ナインにもみくちゃにされた後、中嶋監督にハイタッチをスルーされ、ベンチではグータッチをスルーされた。昨年まではヒーローになるとキックやヘッドロックで手荒く迎えられたが、今年は〝無視〟。それでも「愛しか感じないです」と場内を笑わせた。

打撃の状態が上がらず、森や西川からのアドバイスで気が楽になった。開幕から打てず「こういう時はどういう心構えで臨んでいますか」と聞くと「まだ全然あせる必要ないよって。僕としては自分のことばかりで周りが見えてない。森さん、西川さんはたくさん経験しているので声かけしてくれるとありがたい。僕はまだまだ経験が浅い。たくさん経験した人の言葉ってある」と感謝を忘れない。

中嶋監督からも「去年みたいにお前、舞洲いくか」とハッパをかけられ「僕はそういう言葉の方がやる気が出るのでありがたい」。まだ打率1割7分6厘だが、この日の殊勲打をきっかけに波に乗りたい。

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