「見たことないメーカーのお茶が出てくる」芸歴35年の島崎和歌子、「お金がない」いまのテレビ業界を嘆く

島崎和歌子が、4月10日放送の『あちこちオードリー』(テレビ東京系)で「いまのテレビが、お金がないと感じる瞬間」を語った。

半年に1度の特番『オールスター感謝祭』(TBS系)の司会を18歳から務め、芸能界歴は35年となる島崎。最近のテレビ局について「ゴールデンタイムの番組でも、見たことのないメーカーのお茶が出てくる。飲んでいいの? うがい用? って。ショック!」と嘆いた。

さらに「ぜんぜんスタッフ、いなくない? ありえない!」と、『あちこちオードリー』の収録を見渡し、スタジオにいるのは6人ほどという状況を指摘。ロケでは、スマートフォンで撮影することもあり、島崎は「そんなの持ってこられた日にゃ、『なめてんのか?』って。いまのスマホはきれいに撮れるけど、私は、あれはショック。なんのために、この世界に入ったのか……」とボヤいた。

また、昔の『オールスター感謝祭』では、怒って途中で帰ってしまう人もいたという。ドラマでも「先輩の俳優が監督とケンカして、帰った。『わーい、撮休(撮影休止)だ!』って」と、当日に撮影がなくなるようなこともあったことを明かした。

30年前の芸能界は、収録が終われば毎回、みんなで飲みに行くような日々だった。「みのもんたさんと銀座に行ったり。高級店に行けて、いい経験をさせてもらった~」と振り返った。また、打ち上げは高級ホテルを貸し切って、高視聴率を称えるイベントを開催しており「スポンサーさんもいらっしゃって……ああ、懐かしい。ビールのかけ合いをしたの」と振り返っていた。

島崎の話にSNSではさまざまな意見が書き込まれた。

《島崎和歌子って面白い! 酒豪の島崎和歌子と呑んでみたい》

《島崎和歌子さんずっと楽しいわ~文句言っててもこのパキッとした明るさと面白さ。パワースポットみたい》

《あちこちオードリーの島崎和歌子さん、最高だったな》

「島崎さんは番組で、長きにわたって芸能界にいられる理由を自ら、分析していました。

『ヒット曲もないのに(テレビに)よく出ている。日々、同じことの繰り返しだから、わからない。この世界って、正解がない』と、自分でも芸能界に残れている理由はわからないとのこと。ふだんは『何も楽しみがないから、ずっとテレビを見ている。仲よくなった人が(番組のなかで)自分の名前を出してくれるのがうれしい。(その相手に)メールする』と笑っていました」(芸能ライター)

「わからない」と言いながらも、まめに連絡を取るなどの気遣いが、彼女が長きにわたって芸能界で愛されている理由だろう。

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