石けんの中からカミソリの刃!?メーカー「うっかり混入はありえない」―中国

中国で入浴中に使用していた石けんの中からカミソリの刃のような物が出てきたとの訴えがあり、メーカーがコメントを出すなど物議を醸している。

中国で入浴中に使用していた石けんの中からカミソリの刃のような物が出てきたとの訴えがあり、メーカーがコメントを出すなど物議を醸している。

中国メディアの瀟湘晨報によると、今月9日、重慶市の女性がネット上に動画をアップし、「夫がP&Gの石けん『Safeguard』を使っていたところ喉を切り裂かれそうになった」と投稿。夫は石けんを使用した際にチクリとした痛みを感じ、石けんを洗い流してみると中に刃が埋まっているのを発見したという。動画には、使いかけの石けんの端から刃がのぞいている様子が映っている。

女性によると、石けんは1カ月ほど前にコンビニエンスストアで購入し、使用してからしばらく経ったものだったという。女性は現地の消費者センターに連絡して製造した工場を調べてもらっているとしつつ、「Safeguard (P&G)からの返事は一切ない」と話した。

一方、瀟湘晨報の記者が同社のカスタマーサービスに問い合わせたところ、広報担当者は「情報を確認し、すぐに工場を調査した。製造工程には直径がミリ単位の穴を通過するろ過や金属探知などがある」と説明。当事者の女性が疑っている「作業員が誤って刃を落として混入してしまった可能性」については「ありえない」と否定し、「動画に映っている刃は幅が1センチ以上ある。この製品は当社工場で生産された規格品ではないと考えている」と述べた。

また、「現在、当事者と連絡を取っており、詳しい購入場所や製造番号などの情報をもらい、さらに確認する。正規品かどうか、あるいは他の可能性がないかについて、われわれも確認したいと考えている」と回答した。

中国のネットユーザーからは「これは怖い。風呂に入れなくなる」「石けん使えなくなっちゃうよ」との声がある一方、「石けんにカミソリの刃ってあり得るの?」「石けんの製造工程を知っている人なら、こんなとんでもないことは起こりようがないことを知っている」「当事者が注目を集めるために自分で刃を仕込んだものの、騒動になって慌てていると見た」「非正規の模造品の可能性もあるのでは?」といった声が多く寄せられている。(翻訳・編集/北田)

© 株式会社 Record China