アジア開発銀行（ＡＤＢ）は11日、インドの2024/25年度（24年４月～25年３月）の国内総生産（ＧＤＰ）成長率が７％になるとの見通しを発表した。昨年12月の前回予想の6.7％から引き上げた。
ＡＤＢは、インドのＧＤＰ成長率を上方修正した理由について、中央・州政府双方のインフラ開発支出の拡大、民間企業による投資の活発化、消費者景況感の改善などを挙げている。
ＡＤＢは、25/26年度は成長の勢いが加速するとの見方を示し、同年度のＧＤＰ成長率を7.2％と予測した。
インフレ率予想は、23/24年度が4.6％、24/25年度が4.5％となっている。
ＡＤＢのインド担当ディレクターである岡実奥氏は、「インドは堅調な国内需要や政府のインフラ整備政策に後押しされ、今後も主要経済国で最も急速な成長率を維持する」との見通しを示している。
