【韓国】起亜のEV、高性能グレードを追加へ[車両]

韓国完成車大手の起亜が、大部分の電気自動車(EV)で高性能の「グランツーリスモ(GT)」グレードを追加する方針であることが分かった。それと同時に価格負担の少ない大衆化モデルも拡大する「ツートラック戦略」を展開する。11日付ソウル経済新聞が伝えた。

起亜は今後発売するEVのうち、一部の小型モデルを除く全てのEVにGTグレードを追加して競争力を強化する。現在、起亜のEVでGTグレードがあるのは、スポーツタイプ多目的車(SUV)「EV6」のみ。

2025年1月には、大型SUV「EV9」のGTグレードを発売する計画。同社は27年までにEV15車種のフルラインアップを構築する目標を掲げるが、大部分にGTグレードが含まれるとみられる。

■大衆モデルで欧米市場を攻略

一方でEVの大衆化モデルの発売も控える。上半期中に発売予定の小型SUV「EV3」を皮切りに、「EV2」「EV4」「EV5」など6モデルを販売して国内のほか欧米など主要市場を攻略する。

EVの大衆化モデルの販売は今年13万1,000台を見込み、26年には全体のEVの66%となる58万7,000台に拡大する見通しだ。

同社は全世界で今年は30万7,000台、30年には160万台のEV販売を目指す。

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