【シンガポール】厨房機器ホシザキ、フィリピンで2社買収[製造]

厨房機器大手のホシザキ(愛知県豊明市)は11日、シンガポールの完全子会社を通じ、フードサービス機器の輸入販売を手がけるフィリピンの2社を買収すると発表した。東南アジアで市場シェア拡大を狙う経営戦略の一環となる。

シンガポール法人のホシザキ・サウスイースト・アジア・ホールディングスが、フィリピンのテクノラックス(TECHNOLUX)・イクイップメント・アンド・サプライ・コーポレーションの全株式と、HKRイクイップメント・コーポレーションの株式80%を取得し、孫会社化する。取得額はテクノラックスが29億1,300万ペソ(約79億円)、HKRが13億3,500万ペソ。買収は5月に完了する予定だ。

買収先の2社はマニラ首都圏マカティ市に本拠を置くテクノ・ホールディングス・コーポレーションの傘下企業。海外の有力なフードサービス機器メーカーの商品を幅広く扱っており、現地のホテル、外食チェーンなどで多数の納入実績がある。機器メンテナンスやアフターサービスにも強みを持つ。

ホシザキは昨年7月、東南アジア事業の統括機能などを担う拠点としてホシザキ・サウスイースト・アジア・ホールディングスを設立していた。今回の買収を通じて自社製品を2社の既存顧客に拡販するなど域内での事業拡大につなげたい考えだ。

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