自分の気持ちを文字に起こすことで怒りが収まるという。そして綴ったメモを捨てることが条件だそうだ。
日本で行われた実験で、被験者を故意に苛立たせ社会問題に関するネガティブな感情を書くよう指示、その後書いたメモをゴミ箱に捨てるよう言われたグループはすぐに怒りのレベル（1から6まで）が収まり、実験前の状態に、一方そのメモを残していたグループは怒りが持続する結果となった。
名古屋大学の川合伸幸氏はこう話す。「我々のメソッドが怒りを抑えることは予期していました。しかし怒りがほぼ完全になくなることには驚きました」
愛知県の日吉神社で行われている捨てたい思いを皿に封じ込め、それを境内で割る「はきだし皿」にインスパイアされたという同実験は50人の参加者を対象に実施、川合氏は仕事でストレスを抱える人々の一助になり得るとして、「その時にこのテクニックを使うことができます。怒りの根源をメモの如く書き出し、それを投げ捨てるのです」と続けた。
