ガイ・リッチー監督ドラマ『ジェントルメン』、貴族的な「カントリー・シック」ファッションの売り上げが急増

ガイ・リッチーが監督を務めるドラマ版『ジェントルメン』が、貴族的な「カントリー・シック」な服やアクセサリーの売れ行きに火をつけたという。同ギャングコメディドラマが、3月7日にネットフリックスで配信開始して以来、伝統的なチェックやツイード、オーダーメイドで仕立てたもの、高価な時計などが飛ぶように売れている。

ピンタレストによると、番組が配信されてから1週間で、「テオ・ジェームズの美学」「フラット・キャップ」「ツイードジャケットの服」「ヴィンテージ・ウォッチ」などの検索ワードが急増したという。

大手通販サイトのASOS(エイソス)も、同社の服を使って番組のスタイルを再現する方法を紹介するガイドを公開、サヴィル・ロウの仕立て屋ヘンリー・プール・アンド・カンパニーは、ネットフリックスと提携してカフスボタンやシルクのスカーフを製造している。

シリーズに登場するブランドも、売り上げの大幅な増加を報告し、コーディングス・オブ・ピカデリーはガーディアン紙に対し、番組のおかげで「実にポジティブな効果」があったと語っている。番組で田舎の大邸宅を所有するレディ・サブリナ(ジョエリー・リチャードソン)が着ている「ウィンカントン」パンツスーツや、悪党の上流階級プレイボーイのフレディ(ダニエル・イングス)が着ている「フォリフット」コートは、入荷待ちリストができるほどの人気だ。

同番組にプリントされたスカーフを提供したクレア・ハガス社は、「ウェブサイトへのアクセス数、売り上げ、新規顧客が増加している」と話し、番組の衣装デザイナーであるルルー・ボンタンは、「ロンドンや田舎を歩き回って人々を観察」してインスピレーションを得たといい、このシリーズのために意図的に「典型的な英国らしいブランド」を選んだとこう付け加えている。「田舎に住んでいる人や地所を持っている人が知人にいたり、彼らのパブに行く人なら誰でもこのような人に会ったことがありますよね。アメリカ人はばかげていると思うでしょうが」「それは、ガイが非常に情熱を注いでいることで、すべての物語は強調され様式化されていても、信じられるものでなければならない。その世界に住む人たちの服装を想定したクールなバージョンを見て、人々はわくわくするのです」

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