井上尚弥の〝白虎〟に対抗? 弟・拓真はトカゲTシャツでV2戦へ

トカゲの絵がプリントされたTシャツを着用して汗を流した井上拓真

兄がホワイトタイガーなら弟はトカゲだ! ボクシングのWBA世界バンタム級王者・井上拓真(28=大橋)が11日、横浜市内の所属ジムで同級1位・石田匠(32)との2度目の防衛戦へ向けた練習を公開。この試合のために制作した「BUST THE LIMIT」(限界突破)の文字とトカゲのイラストがプリントされたTシャツを着用して汗を流した。

同興行のメインイベントでは兄でスーパーバンタム級4団体統一王者の尚弥(大橋)が、WBC同級1位ルイス・ネリ(メキシコ)を相手に防衛戦を行う。その尚弥は前日の公開練習で、パンテラ(ヒョウ)の異名を持つネリに対抗してホワイトタイガーをモチーフにした黒地に白のしま模様のロゴマークがプリントがされたTシャツを着用。だが、その模様がシマウマのようにも見え、所属ジムの大橋秀行会長から「シマウマじゃ食われちゃうよ」との突っ込みを入れられていた。

拓真のTシャツも兄と同じく動物ものとなったが、プリントされているトカゲは「レビン」という名の拓真のペット。はっきりと描かれており、他の動物に間違えられることはなさそうだ。ちなみに石田のニックネームはプリンスで、トカゲとはまったくかみ合いそうにない。

そして、「BUST THE LIMIT」について、拓真は「前回の試合で自信をつけて、殻がむけたのかなという意味でテーマにした」と説明。前戦は強豪ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)に9回Oの快勝を収めており、「あれでは満足していないので、さらにという意味で」と付け加えた。

調整は順調で「伸びしろはある」と、さらなる成長も感じている。卵の殻を破って生まれるトカゲのように、限界という殻を突破していく。

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