【パリ行きの命運を託された23選手】“世代のエース”今季苦戦も細谷真大のポテンシャルには期待大

昨季はJ1で14得点、太陽のエース・細谷真大[写真:©超ワールドサッカー]

パリ・オリンピックのアジア最終予選を兼ねるAFC U23アジアカップが15日に開幕する。
【動画】昨季は圧巻のゴールゲット!エースFW細谷真大

出場16カ国が4組に分かれてのグループステージから始まる五輪出場もかけた戦いは約2週間ちょっとのスケジュール的にも勝ち上がれば勝ち上がるほど総力戦が必至。ここではパリ行きの命運が託されたU-23日本代表の23選手を紹介し、細谷真大にフォーカスする。

■細谷真大(FW/柏レイソル)

柏レイソルのアカデミーで育ち、2019年にトップチームへ2種登録されるとJリーグデビュー。翌年に正式昇格を果たすと、以降は柏一筋でプレーを続けており、2022シーズンはベストヤングプレーヤー賞、昨シーズンはJ1リーグで14ゴールを決めて2023Jリーグ優秀選手賞を受賞するなど、リーグでも大きな期待を集める選手だ。

すでにJ1での場数も十分に踏む、スピードとアジリティを兼ね備えたストライカーであり、DFラインの背後をとった際のプレーは迫力満点。フィジカルも申し分なく、生半可な接触では倒されない強さも存分に発揮する。10代の頃からトップリーグでプレーしてきた経験は、中2日で進む今大会でも大いに活かされるはずだ。

ただし、今シーズンは柏でいまだ無得点の状態に。チャンスが訪れても決めきれず、焦りを感じさせる場面も散見される。クラブではここまでリーグ戦全試合で先発するなど変わらぬ信頼を得ているが、決定力に改善の余地があるのは間違いないだろう。

大岩ジャパンでは、3月に行われたU-23マリ代表戦、U-23ウクライナ代表戦のいずれもベンチスタートに。すでにA代表で7試合に出場し、1月に開催されたアジアカップ2023のメンバーにも選出された実績を考えると、今季はクラブでも代表でもいささか物足りない結果が続いている。

それでも、すでにJリーグでの実績は十分、A代表にもコンスタントに選ばれる立場である以上、今大会はチャンスを掴んでU-23代表のエースであることを示したいところ。海外クラブからの関心も囁かれる期待のストライカーが真価を発揮する場面を、多くのファンが待ち望んでいる。

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