【F1】アストンマーティンの〝ドラ息子〟ストロール解雇を有名評論家が提言「力を発揮していない」

ランス・ストロール(ロイター)

F1アストンマーティンで〝ドラ息子〟として批判を浴びているランス・ストロール(25)の解雇を有名評論家がズバリ直言した。

ストロールは、父ローレンス氏が大富豪でアストンマーティンのオーナーとなり、その〝コネ〟でF1レーサーの座を手にしたと以前から指摘されている。

それでもこれまでは好走することもあったが、今季は微妙なパフォーマンスが続いており、7日の日本グランプリ(GP)ではマシン性能で圧倒的に有利なはずのRB角田裕毅(23)とのバトルに敗れてポイントを逃す失態を演じ、さらに非難の的になっている。

そうした中、F1の有名評論家であるハリー・ベンジャミン氏が英公共放送「BBC」のポッドキャスト番組で、ストロールへの批判を展開した。

まず「彼はチームにいる理由は誰もが知っている。彼の父親がチームのオーナーであり、チームを運営しているからだ」と〝コネ採用〟をぶっちゃけ。父親が莫大な資金を出している以上は仕方ない面もあるとはいえ、チームとして発展を目指すならば〝ドラ息子〟のクビを切るべきだと主張する。

「彼が劇的にパフォーマンスを向上させない限り、どこかの段階で〝議論〟が起こるはずだ。今週末に(マシンを)アップグレード(改良)したとしても、彼自身にはペース面でのアドバンテージはなかった。どうやってそれ(改善)を実現するのか疑問に思う必要がある。彼はいつまでこんなことをして、毎回徹底的に負け続けるつもりなのか」と糾弾。続けて「アストンマーティンは昨年、ポイントを稼げる選手が1人しかおらず、製造者部門でトップ3の座を逃した。彼はチームで力を発揮していない」とメッタ斬りだ。

チームはそろそろ実力至上主義を徹底するよう提言。「アストンマーティンがF1で大きな脅威になりたいのであれば、彼らにはそれを行うための設備と資金があり、そして第2ドライバーが必要だ。まず彼らはフェルナンド・アロンソをキープし、それからポイントを稼げるドライバーが必要なんだ」と力説した。

アストンマーティンは2026年からホンダとコンビを組む予定で、かねて角田の移籍先候補と取りざたされている。〝ドラ息子〟の電撃解雇となれば、角田待望論が一気に加速しそうだ。

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