「ストレートがファウルになっている」オリックス・山下舜平大の球数激増は直球の質に異変…?

◆ 「バッターとしてもそんなに…」

オリックスは11日、本拠地での楽天戦に2-1で勝利。先発した山下舜平大は5回107球1失点の内容で勝ち負け付かずに終わった。

今季初勝利を目指す山下は、初回こそ2三振を含む三者凡退の内容で上々の滑り出しを見せたが、これ以降全ての回で走者を背負う苦しい投球を続ける。

3回には味方の失策も合わさり一死三塁のピンチを招くと、浅村栄斗に浮いた変化球を捉えられ左二塁打で先制を許す。しかし後続を断つと、その後も得点圏まで走者を進めるも“あと一本”を許さない投球を続け、5回107球1失点、7安打・6三振・2四球の内容でお役御免となった。

試合はその後6回に味方打線が同点に追いつくと、1-1の緊迫した展開の末に9回に紅林弘太郎がサヨナラ打を放ち今季初のカード勝ち越しに成功。劇的な勝利を飾ったオリックスだったが、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では未だ白星無しの山下の投球が話題になった。

番組MCを務めた野村弘樹氏が「今日は四球が2つだったんですけど、気になるのが5回で107球。それでとにかく空振りをあまり取れてない印象だった」と切り出すと、続けて「なので球数も多くなって、特にストレートがファウルになっているんですよね。昨年よりも球速は出ているんですけど…」と“直球の空振り率低下”を指摘。

同じく出演した五十嵐亮太氏も「ピッチャーが仕留めきれなかったり、ファウルで粘られる時の状態はあまり良くないですよ」と山下の現状を語り、「バッターとしてもそんなに速さを感じなかったり、慣れてるという傾向にあると思う」と新人王を獲得した昨年ほどの怖さがなくなっていると推測した。

重く速い速球で打者をねじ伏せた昨季と球速は同様だが、どうやらプロの見立てではどこかに異変が生じているよう。五十嵐氏は今後について「ただね、まだ始まったばかりなので。真っすぐの回転軸であったりとか、本来の彼のピッチングはこれから徐々に良くなってくるのかなと思うので、原因をしっかり掴んで次に活かしてもらえたらなと思います」とここからの修正に期待を込めて語り、締めくくった。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』

【動画】6投手の継投で楽天打線を1失点に抑える!/4月11日:オリックス―楽天戦ハイライト

© 株式会社シーソーゲーム