菅生に大型リユース拠点 官民連携でごみ削減へ 川崎市宮前区

外観イメージ=市提供

脱炭素社会の実現に取り組む川崎市は4月19日、官民連携で運営するリユース拠点「ジモティースポット川崎菅生店」(菅生4の14の5)を開設する。ごみを減らし、循環型社会の促進につながることが期待されている。

市は2050年の脱炭素社会の実現に向けた取り組みの一環として、リユースを通じたごみ削減を推進。株式会社ジモティー(本社・東京都品川区)と協定を締結し、2021年度から実証実験を行っている。

ジモティースポットは、市民から再利用可能な不要品を無償で引き取り、必要とする人に販売または無償で譲渡する仕組み。市は市民への周知とリユースできない品の回収を行い、同社が拠点の運営とスタッフ雇用、インターネット上への情報掲載を担っている。

180tの削減効果

駅近の既存拠点で一定の反響が得られたことから、より効果的な運用方法を検討するため、郊外型の拠点をオープンさせる。22年11月に開設した多摩区宿河原の拠点では、1年間で約4万品のまだ使えるモノを必要とする人に譲渡・販売し、約180tのごみ減量に貢献した。

新たにオープンする川崎菅生店は、敷地面積約300平方メートル、売り場面積約250平方メートルの規模を誇る。同社が官民連携で運営するリユース拠点の中で、初の大型店だ。駐車場も24台用意。持ち込む際の事前予約が不要で、これまでであれば廃棄されていた可能性が高い、家具や家電、レジャー用品などの持ち込みが可能となる。市の担当者は「使用済み製品をより効率的にリユースし、ごみ減量を最大化する方法を検証していく」と話している。

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