海外で競走馬が脱走 まさかの場所まで逃げ出し豪メディア困惑「信じられない…」発見後は無事保護

逃亡した競走馬が駅で発見された(画像はレーシング.comの記事より)

オーストラリアで見られた珍事

オーストラリアで競馬の競走馬が厩舎から逃げ出し、意外な場所で確保されたことがネット上で話題を集めている。同国競馬専門メディアだけでなく、州の首相までもがSNSで“事件”を報道。海外ファンから「かなりクールなお客さん」「どうやったらこんなことが起きるの?」といった声が上がっている。

悠然と現れた。オーストラリア・サウスウェールズ州のウォーウィック・ファーム駅にやってきたのは、白い馬服を着たままの1頭の馬。並足でホームを行ったり来たりし、客もビックリした様子で避けている。そうしているうちに列車が入線。それでも馬は衝突することなく、むしろ列車が止まるのを静かに待つかのようなポーズで立ち止まった。その後立ち去っていくと、関係者らしき人物につかまり、そのまま馬運車に乗り込んでいった。

豪競馬専門メディア「レーシング.com」は「逃亡者は駅に行き着いた」との見出しで記事を掲載。「アナベル・ニーシャムの厩舎から放たれた馬が、信じられないことにウォーウィック・ファーム駅にやって来た」と困惑を伝え、管理するニーシャム調教師の談話を紹介している。

「最近、何者かが、厳重に南京錠がかけられていたウォーウィック・ファームの厩舎の1つに侵入し、厩舎のドアを開けようとした。残念なことに、1頭の馬が逃亡し近くの駅まで降りていってしまった。そこですぐに捕まえられ、危害を加えることなく厩舎に戻ってきた」

馬自身だけでなく、乗客に怪我はなかったようで、シドニー電鉄の主任であるマット・ロングランド氏はシドニーのラジオ局2GBに対して「警察から電話があって、動物が放たれていたことに気づいた。実際、元気そうな馬だった」と語っているという。

この“逃走劇”は同州のクリス・ミンズ首相も自身のX(旧ツイッター)で動画を公開。「濡れたトラッカー」「伝える必要があるとは思わなかったが、列車に馬を乗せることはできません、ごめんね」「馬が無事に帰ってきたことを確認した」とユーモアを交えながらつづり、無事を報告している。

海外ファンも驚いたようで「馬でさえも時間通りに電車に乗ることができない」「馬が黄色線より内側にいて良かった」「オーマイガー」「どうやったらこんなことが起きるの?」「黄色の線の内側にいる。これは多くの通勤者よりも慎重だ」「ザ・ポニー・エクスプレス」「電車に乗れ、電車に乗れ、電車に乗れ…ああ」「かなりクールなお客さんだな」といった反響が寄せられている。

THE ANSWER編集部

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