「入れたいパットをことごとく外してしまった」 松山英樹は最後まで流れつかめず『76』の出遅れ

松山英樹は出遅れた(撮影:GettyImages)

<マスターズ 初日◇11日◇オーガスタ・ナショナルGC(米ジョージア州)◇7555ヤード・パー72>
 
優勝候補の一人として注目を浴びる中でスタートした松山英樹だったが、出鼻をくじかれた。悪天候の影響で2時間半遅れのスタートとなった初日。強風が吹く中で1バーディ・5ボギーの「76」で、4オーバー・ホールアウト時点で75位タイと大きく出遅れた。

「風のコンディションは、きのうの夜からわかっていたので、どういうふうにアジャストしていくのか考えていたんですけど、なかなかセカンドショットで上手く対応できなかった」と振り返る1日。険しい表情で、テレビインタビューに答えた。

期待を背負ってスタートした1番のティショットは右のバンカーに入り、そこからの2打目はグリーン手前。それでもアプローチを1メートルに寄せてパー発進としたが、その後はチャンスをつくるも短い距離のバーディパットを決め切れず。ガマンのラウンドが続く中で、6番で3パットボギー。7番でもボギーと苦しい時間が続く。

スコアを伸ばしたいパー5でもバーディが奪えず、アーメンコーナーの最後には落とし穴。13番パー5ではムリな攻めでペナルティエリアにつかまりボギー。アンダーパーの世界は遠く、厳しいラウンドに終始した。

「入れたいパットをことごとく外してしまったので、そこがもったいなかったのかなと感じますけど…そんなに悪いパットもしていなかったので、ライン読みとグリーンのスピードを明日までにしっかり対応できるようにしたいなと思います」

15番のパー5でもバーディパットを外し、迎えた16番パー3。手前2メートルにつけるとこれを入れてこの日初バーディ。ようやく出た初バーディに苦笑いを浮かべる。だが、流れを変えることはできず17番パー4で2メートル、最終18番で約1メートルのパーパットを外し上がり2ホールで2つスコアを落としてホールアウトとなった。

あすに向けては、パッティングをメーンにショットも含め調整をしていく。最後は「明日で終わらないように頑張ります」と意気込んだ。

7アンダーの首位を走るブライソン・デシャンボー(米国)とは大きく離されたが、残りの54ホールでその差を詰めにかかり、3年ぶりの大会2勝目に向け挽回したい。

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