【小倉北区】長崎街道と小倉の歴史を伝える「はくぞう座」の紙芝居が八坂神社で復活!

こんにちは。リビングふくおか・北九州Web地域特派員のもんちゃんです。

だんだんと暖かくなり、咲き始めた桜を見ると、春だなぁとしみじみ感じてしまいます。

そんな3月の終わりに、小倉城の隣にある八坂神社で行われた「はくぞう座」の紙芝居「将軍さまと白象くん」の練習を見学させていただきました。

この練習は、4月28日(日)に開催される八坂神社での公演に向けてのもので、今回はその練習の様子をお伝えしたいと思います。

出典:リビングふくおか・北九州Web

はくぞう座とは

平成20(2008)年9月14日に室町観月会で初めて公演し、約15年の歴史があるはくぞう座。120回ほどの公演実績があり、沖縄や長崎など県外でも公演を行いました。

「立ち上げたきっかけは、小倉室町が長崎街道の起点だったこと。たくさんの旅人が行き交うなか、参勤交代やオランダ人などに交じって、象・ラクダ・オウムなどの珍しい動物たちも通りました。中でも白象くんは印象的でした。どんな時代でも、生き物を大切に思う優しい気持ちを子どもたちに持ってほしいと願い、紙芝居でお話ししています」と、代表の古賀さん。

平成31(2019)年に一度解散しましたが、令和6(2024)年2月16日に再結成。現在は7人の新メンバーが入り、13人で活動をしています。

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この小倉という町の長崎街道を歩いた象の貴重な歴史の足跡を、大人だけではなく、子や孫にも伝えて、故郷の歴史に興味を抱いてもらいたいと、日々活動に励む座員のみなさん。

歴史に興味を持つボランティア精神豊かなシニアが中心となっているそうです。

新しいはくぞう座になって、八坂神社での公演は今回が初だそう!

長崎から小倉を通り、江戸まで旅をした白象くん

出典:リビングふくおか・北九州Web

はくぞう座の活動は、長崎街道や小倉の歴史を伝える紙芝居「将軍さまと白象くん」の公演です。同作は、橋本賢作さんの絵本が元になっている紙芝居で、8代将軍徳川吉宗に献上されるべく、ベトナムから長崎へやってきて、長崎街道を歩いて江戸まで旅をした象の話。

迫力の大型紙芝居で、座員それぞれが役を持ち、パフォーマンスを加えた楽しい公演です。

4月28日(日)の本番に向けて、練習が始まる前は、みなさん楽しそうに準備をされていました。

出典:リビングふくおか・北九州Web
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私も紙芝居を見るのは子どもの時以来。紙芝居の「はじまり、はじまり~」という掛け声を聞くと、自然とワクワクしてくるものですね。取材を忘れて紙芝居に見入ってしまうところでした。八坂神社に訪れていた人たちも、気になって足を止めて、紙芝居を見ていましたよ。

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音響や紙芝居をめくるタイミングを合わせたり、前に出て台詞を言ったり、本番さながらの練習が続きます。

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古賀さんは、「白象くんを通して、長崎街道や小倉の歴史を子どもから大人までみんなに伝えたい。橋本賢作さんが作ったこの紙芝居を無くさないためにも、新しいメンバーを迎えて、新しいことにもチャレンジしながら後世に伝えていきたい」と話してくださいました。

今後は、市民センターや小学校、イベントなどでも公演を行っていく予定だそうです。

はくぞう座 紙芝居「将軍さまと白象くん」公演

日時:2024年4月28日(日)10:00から

場所:八坂神社(北九州市小倉北区城内2-2)

問い合わせ:一般社団法人 北九州シニア応援団(TEL:093-965-6080)

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