侍J選出の20歳に「背負わすのは違う」 打率.200も…評論家が絶賛する「天性の打撃」

広島・田村俊介【写真:小池義弘】

セ・リーグでは史上初の新人開幕2戦連続本塁打を放ったDeNAドラフト1位・度会

セ・リーグは中日が8年ぶりの単独首位に躍り出るなど、シーズン序盤から大きな動きを見せている。そんな中、開幕前に注目を浴びていた“新戦力”は、力を発揮できているのか? 今回は野球評論家・坂口智隆氏が、期待の選手を分析し、その凄さを語った。

今永昇太投手、トレバー・バウアー投手の2枚看板が抜けたDeNA。開幕からチームに勢いを与えたのがドラフト1位・度会隆輝外野手だ。オープン戦で打率4割を超え首位打者を獲得すると、開幕から「1番・右翼」を勝ち取り、セ・リーグでは史上初の新人開幕2戦連続本塁打をマークした。

現在はやや調子を落としているが、坂口氏は「何年も主力を張ってきたかのような打席での落ち着きはある」と指摘する。新人王、首位打者、打率3割など“ドラ1”にかかる期待は大きい。それでも、プロの壁に「必ず当たる時はくる」としながらも、「多少、(調子の)波はあるが時間はかからない。対応の仕方を持っている」。DeNA打線を引っ張る存在として期待を込める。

広島では高卒2年目・田村俊介外野手も、開幕前に注目を集めた選手の1人。侍ジャパンにも選出された大型野手は開幕戦で「7番・右翼」でスタメン出場。4月2日のヤクルト戦で今季初安打をマークするも、ここまで打率.200と苦しんでいる。

オリックスにFA移籍した西川龍馬外野手の穴を埋める存在として、期待されているが「それを背負わすのは違う。まずは個人に集中してポテンシャルを発揮できればいい」と坂口氏。「内角を打つポイントが近く、上手く詰まれる打撃をする。これは天性のもの」と、今後は状態が上がっていくと予想した。

また、Full-CountのYouTubeコーナー「坂口智隆の伸び代しかない!」では、阪神・門別啓人投手についても言及。セ・リーグを熱くするホープたちに期待を込めている。(Full-Count編集部)

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