東北財務局/旧公済病院宮城野分院跡(仙台市宮城野区)、利活用で対話調査実施へ

東北財務局は、仙台市宮城野区にある国有地「旧公済病院宮城野分院」の利活用に関するサウンディング(対話)型市場調査を実施する。2023年に実施した2段階一般競争入札が不調になったことを受け、定期借地権による貸し付け期間設定などについて聞き取りし、保留財産の活用を図る。民間事業者から取り組み内容や事業方式などを広く調査した上で、利用方針や開発条件などを固める。
5月22日まで管財部国有財産調整課で参加申し込みを受け付ける。調査は同10日~6月6日に実施する。同下旬に調査結果を公表する。
参加対象は事業の実施主体となる意向がある事業者またはグループ。調査は事業内容と実施体制(スキーム)、想定する建築物の用途、機能、構造、敷地内の配置、事業に期待される効果(街づくり、地域の活性化への寄与)、公的施設の導入可能性など。定期借地期間における事業スケジュール(準備、解体および原状回復を含む)も聞く。建築、運営、解体までの想定費用や2段階一般競争入札で決定する場合の期間についても聴取する。
対象地は東仙台4の106の8(敷地面積2万8733平方メートル)。市街化区域で用途は第1種住居地域。建ぺい率60%、容積率200%が上限。JR東北本線東仙台駅から西に約1キロに位置する。
貸し付け期間は事業用定期借地権の場合は10~30年、一般定期借地権の設定で50年以上を目安としている。マンション分譲など不特定に対して定期借地権を分割して譲渡・転貸することは原則認めない。

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