『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』は劇場版初の海外!美術担当泣かせのシンガポールが舞台

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『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』の公開を記念して、“2週連続名探偵コナン”が登場。1週目の12日は、最新作でも鍵を握る怪盗キッドが出てくる人気作『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』を放送。

正体を隠しているためパスポートが使えないコナンを、怪盗キッドがシンガポールへと連れ出すという大胆な展開から始まる、劇場版シリーズ第23作。マリーナベイ・サンズをはじめ、シンガポールの名所を背景に、迫力のアクションが繰り広げられる…!

本作は劇場版シリーズ初の海外となるシンガポールが舞台。美術的には“きらびやかな夜景”のイメージを目立ち過ぎないように、どう見せていくかが大切で、これまでの「名探偵コナン」の世界観が変わってしまわないようなバランスに気を付けていたとのこと。

美術監督を務めた佐藤勝氏によると、シンガポールは地震や台風の被害なども少ないため、建築物の制約が少なく、かなり自由に建てられているのだそう。映画のメインの舞台となるマリーナベイ・サンズは、3つの建物の上に、サーフボードのような空中庭園が架かっているというシンガポールならではのデザイン。

実はそんな建築の自由さが“美術背景泣かせ”だったようだ。佐藤氏は仕事に入る前にシンガポールを取材した際、街中で「怪盗キッドはここを飛ぶよな」と考えることも多かったらしく、夜景を見ると「絶対キッドはこの時間も飛ぶよな」と、ビルを描き込まなくちゃいけないことを想像し、なるべくカメラは夜空を見上げてほしいと願っていたのだという。しかし実際に出来上がってきた絵コンテには、当然のように夜景があった。「まあ、夜景を見せるよねっていう(笑)」。

美術背景としては、「夜景がきれいに見えていれば成功かなと思います。そこをキッドが飛びますから!」という佐藤氏。ぜひ、そんな美しい夜景のシーンにも注目したい。

【ストーリー】
空手トーナメントに出場する京極真を応援するため、蘭、園子、小五郎、そして新一が開催地・シンガポールに降り立つ。だが、この新一は、実は変装したキッドであり、当のコナンはキッドによって眠らされたままスーツケースの中に入れられ、現地に連れて来られていた。パスポートを持っていないコナンは帰国の手段をキッドに握られ、やむなく現地の少年“アーサー・ヒライ”を名乗り、蘭たちと行動を共にすることになる。トーナメントの優勝賞品であるブルーサファイア、“紺青の拳”をめぐる巨大な陰謀に、キッドとともに立ち向かっていく。

劇場版『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』(2019)
原作:青山剛昌「名探偵コナン」(小学館「週刊少年サンデー」連載中)
監督:永岡智佳
脚本:大倉崇裕
音楽:大野克夫
キャラクターデザイン/総作画監督 須藤昌朋

声の出演:高山みなみ、山口勝平、山崎和佳奈、小山力也、松井菜桜子、檜山修之、緒方賢一、林原めぐみ、岩居由希子、高木渉、大谷育江、石井康嗣、林修、梶裕貴、ドミニク・アレン/河北麻友子、山崎育三郎

写真提供:(C)日テレ

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