独英、イランに自制促す イスラエルへの報復宣言で情勢緊張

[11日 ロイター] - シリアにある大使館を攻撃され、イスラエルへの報復に踏み切る懸念が高まるイランに対し、ドイツと英国は11日、自制を促した。

イランの最高指導者ハメネイ師は1日の大使館攻撃を受け、イスラエルが「罰せられなければならず、そうなる」と述べて報復を宣言。一方、イスラエルのネタニエフ首相は11日、「われわれに危害を加えるものは誰であれ、同じ目に遭わせる」と述べた。

イランの関係筋によると、同国は米政府に対し、イスラエルへの報復で本格的な緊張激化や拙速な行動を避けたい考えを示唆している。

ドイツのベーアボック外相はイランのアブドラヒアン外相に対し、さらなる緊張激化を回避するべく「最大限の自制」を求めた。

英国のキャメロン外相も11日、アブドラヒアン外相に対し、中東の紛争を拡大させるべきではないと訴えたと明らかにした。

ロシアのペスコフ大統領報道官もまた、「中東情勢の完全な不安定化を招かないよう全ての人が自制を保つことが非常に重要」と述べた。

米国務省のミラー報道官によると、ブリンケン国務長官はトルコ、中国、サウジアラビアの外相らと電話会談し、情勢の激化を招かないようイランへの働きかけを求めた。

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