つくばに屋内プール みどりの地区 授業でも活用 茨城

27日から利用開始する「みどりのプール」。手前はスロープ付きの25メートルプール=つくば市みどりの南

茨城県つくば市みどりの地区に地域密着型の屋内温水プール「みどりのプール」(同市みどりの南)が完成し、27日から利用が始まる。25メートルプールを二つ備え、近隣の小中学校が使用し、授業がない時間帯は市民が利用する。会議室やトレーニングルームもあり、地域住民の活動拠点となりそうだ。

市スポーツ施設課によると、市内の公営プールは5カ所目。工事は2022年度から2カ年で取り組み、建設費は約25億円。建物は鉄骨・鉄筋コンクリート造り3000平方メートル、敷地は2万5000平方メートル。普通車は236台収容できる。

25メートルプールのうち、一つは水深が調整できる可動床で7コース。もう一つは水深1.1メートルの6コースで、高齢者に配慮してスロープを設けた。幼児用プールも備える。

授業での利用は夏休み期間を除く5~12月の平日午前9時~午後0時半。24年度は9校が使う予定で、送迎バス8台分の駐車スペースを確保した。

会議室は普段、コミュニティースペースとして開放しており、可動間仕切りで部屋を区切る。トレーニングルームはダンスやヨガなどでの利用を想定し、運動器具は設置されていない。

障害のある人や性的少数者の人が使える「だれでも更衣室」を設けたのも特徴。外国人でも分かりやすい案内表示にするなど、ユニバーサルデザインを随所に取り入れた。

開館時間は午前9時~午後9時。プールの利用料金は、市内在住者と在勤在学者に限り、子どもと65歳以上270円、一般550円。市外の利用客は1.5倍となる。3歳未満は無料。オープン後は、水泳やダンス教室などさまざまな有料メニューが提供される。

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