九州建築新人賞に別府市の事務所代表の光浦さん ホテル「ガレリア御堂原」を設計【大分県】

第1回九州建築新人賞に選ばれた「ダブラエム」の光浦高史代表=別府市千代町
九州建築新人賞を受賞したGALLERIA MIDOBARU(ガレリア御堂原)
九州建築新人賞を受賞したGALLERIA MIDOBARU(ガレリア御堂原)

 【別府】九州で活躍する若手建築家を対象にした「第1回九州建築新人賞」を別府市千代町の建築設計事務所「DABURA.m(ダブラエム)」の光浦高史代表(47)が受賞した。市内堀田のホテル「GALLERIA MIDOBARU(ガレリア御堂原)」の設計が高く評価された。

 九州建築界をリードする建築家の輩出を目的に、日本建築家協会九州支部が創設。九州に拠点を置く49歳以下の建築士が対象で、2013年から23年8月までの間に完成した建築作品42点の応募があった。10点が書類選考を通過し、現地審査で2点が新人賞に選ばれた。

 ガレリア御堂原は20年12月に開業したホテルで、開放的なパブリックスペース(公共空間)や館内にちりばめられたアート作品が特徴。周辺環境の調査を重ね、土地の特質や歴史を反映させた空間になっている。21年度グッドデザイン賞などを受賞している。

 光浦代表は、福岡市で13日に開かれる同賞公開シンポジウムに登壇し、審査員やファイナリストに選ばれた若手建築家らと語り合う。「土地の力を呼び起こすことを意識した思い入れのある建物。受賞が若手建築家らと九州の建築文化をつくっていくような契機になればうれしい」と話している。

© 有限会社大分合同新聞社