日田彦山線BRTに新たなカラー車両導入 日田杉や小石原焼などイメージしたブラウン【大分県】

添田駅を出発するブラウンカラーの新BRT車両=福岡県添田町

 【日田】JR九州は9日、日田彦山線のバス高速輸送システム(BRT)「ひこぼしライン」に新たなカラー車両を導入した。日田杉や小石原焼(福岡県東峰村)など沿線地域の歴史や伝統、文化をイメージしたブラウンで、運行車両は計7台となる。

 BRTは日田(日田市)―添田(福岡県添田町)間の約40キロに36駅(停留所)を設置。3ルートを設定し、1日当たり上下線合わせて32便を運行している。2023年8月の開業後、乗客が6万人を超えるなど好調な利用状況を受けて車両を増やす。

 ブラウン車両は中型ディーゼルバスで、定員は運転手を含め56人(28席)。運行を開始した9日は昼過ぎに添田駅を出発し、約1時間半後に終点の日田駅に到着した。添田町の主婦(86)は「ブラウンは温かみがあってすてき」と笑顔で話した。

 既存の車両は、同市の花アヤメや「水郷日田」などをイメージしたカラーにしている。同社のBRT担当西羅(にしら)悠平さん(40)は「カラフルな車両に乗り、沿線の美しい風景を見てほしい」と呼びかけている。

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