独ティッセンクルップ、主力鉄鋼工場の生産能力と人員を削減へ

[デュッセルドルフ 11日 ロイター] - ドイツの鉄鋼・エンジニアリング大手ティッセンクルップは11日、問題を抱えている鉄鋼部門について、リストラ計画の詳細を明らかにした。デュイスブルク工場の生産能力を大幅削減するほか、人員削減を含む方策が盛り込まれた。

鉄鋼部門の執行委員会によると、生産能力は年間900万─950万トン程度に削減され、これはほぼ過去3年の出荷量に相当する。現在、生産能力は同約1150万トンに設定されている。需要鈍化とアジアの競合勢との厳しい競争を勘案し、こうした措置が必要になった。

同部門は欧州で従業員約2万7000人を抱えており、その大半が欧州最大拠点のデュイスブルク工場に配属されている。

同社は、合理化措置は下流工程だけでなく、管理とサービス部門にも影響するとし、引き続き目標は経営上の理由による人員削減を回避することだと説明した。

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