加茂水族館に新クラゲ「ロピレマ・ベリリ」 常設展示は国内初

常設展示が始まったクラゲ「ロピレマ・ベリリ」(鶴岡市立加茂水族館提供)

 鶴岡市立加茂水族館は、メキシコ湾北部に生息するクラゲ「ロピレマ・ベリリ」(学名)の常設展示を始めた。同水族館は「メキシカンマッシュルーム」と名付けて紹介している。国内での常設展示は初めてだという。

 米国の研究者とのクラゲ交換で、2022年11月に数ミリのクラゲの基となるポリプの状態で入手して育ててきた。これまでは途中で成長しない個体も多く、一時的な展示のみだった。水温や塩分濃度、餌などを試行錯誤し、安定した飼育環境を整えてきた。

 現在は傘の大きさが直径7センチ程度まで育った数十個体が水槽内を泳ぐ姿を見ることができる。さらに成長すれば、傘の大きさは30センチ以上になる可能性があるという。色は白っぽく、茶褐色が交じっているのが特徴だ。海外では見た目から「マッシュルーム・キャップ・ジェリーフィッシュ」などと呼ばれている。

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