外航クルーズ船ル・ソレアル(1万992トン、乗客定員264人)が11日、酒田市の酒田北港に寄港し、船内で県産米などのPR活動が行われた。酒田のすし職人が握ったすしを振る舞い、県産酒のおいしさもPRした。
県の取り組みで、県鮨商生活衛生同業組合酒田支部(佐藤英俊支部長)加盟のすし店4店と酒田酒造(佐藤正一社長)が協力した。
乗客と乗員を対象に、県産米を使用し、マグロのトロと地物のフグ、カンパチのすし約250食を振る舞った。すしと相性のいいスパークリングタイプのにごり酒や純米大吟醸酒、特別純米酒も提供した。酒田酒造は乗客を対象にした蔵見学ツアーも実施した。
「地物のフグも味わっていただき、日本、そして地元の食文化を楽しんでいただいた」と佐藤支部長。ル・ソレアルを運航するポナン社の伊知地亮日本・韓国支社長は「通常、船内で提供するすしは巻き物程度。酒田の地域性を感じるいいイベントになった」と話していた。
フランス船籍のル・ソレアルは欧米などの乗客を乗せ、北海道・小樽から酒田港に入った。約11時間滞在し、同日夕、新潟・佐渡に出発した。