温泉複合施設「いなべ阿下喜ベース」オープン テープカットでお祝い 三重

【サウナストーンにほうじ茶をかけ、香りを楽しむ日沖市長(右)と宮本社長】

 【いなべ】温泉施設とコンテナ型ホテル、食堂で構成する複合施設「いなべ阿下喜ベース」が11日、三重県いなべ市北勢町阿下喜にオープンした。オープニングセレモニーも開かれ、神事に続き関係者がテープカットをした。

 運営する「旅する温泉道場」(四日市市)の宮本昌樹社長は「新しいいなべの観光の拠点としてずっと愛し続けられるよう、頑張っていきたい」と抱負を述べた。

 施設は、市が市民の健康増進を目的に18年前に開設した「阿下喜温泉あじさいの里」を大幅にリニューアルした。日沖靖市長は来賓としてあいさつし、「市民の憩いの場であり、市の観光の目玉となり、阿下喜といなべ市がより発展していってくれれば」と期待した。

 施設内に北欧スタイルのサウナが新たに設けられて、初ロウリュ式もあった。宮本社長と日沖市長がサウナ室に入り、熱したサウナストーンにほうじ茶をかけ、市特産の石榑茶の香りを楽しんだ。

 初日は正午のオープン前から約150人が列をつくり、多くの利用客でにぎわった。同施設では年間15万人の利用者を見込んでいる。

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